出産4 分娩室にて

いよいよ、出産も大詰め。いざ分娩台へあがります。

ついてくれた助産師さんは二人。一人は若く、もう一人はベテランさんっぽかったです。その時々で、色々指導もしていたので、若い人は多分新人さんだと思います。まだ一人で赤ちゃんを取り上げたことがないのかも。そのためか、ことあるごとにベテランさんが新人さんに指導、説明してました。

まず、分娩台で血圧測定。実は私、陣痛始まった頃から血圧が上昇傾向にあったのです。いつもは上が100位なのに、このときは140~150位に。いきみでどこかの血管がプチッてならないかと正直心配してました。
先生も心配してくれたようで、その後も分娩中何回か測定したのですが、結局出産が終わるまで下がることはなかったです。

さて、肝心のいきみ方ですが、陣痛が来る直前に息を吸い、来たと同時にいきみます。そして、途中で息継ぎをして、またいきむ。なので、一回の陣痛で2,3回いきむことになります。

最初、すぐに赤ちゃんを出してしまいたいと思うあまり、一回の陣痛で一回の全力いきみをしていました。が、どうやらそれだと効率が悪いみたいです。
いきみが下手だったので出産が長引きそうなものですが、そこは促進剤様様。下手ないきみでも、3、4回したところで、
「頭見えてるよ~」
と言われました。

そんな中、途中で先生登場。
「おお~。進みが早いねぇ~」
と言われたのはいいんですが、
「じゃ、また促進剤あげよっか」
と。
イヤイヤイヤ、そんなに進んでるなら、もう促進剤いらんでしょ!!
とツッコミたかったんですが、まぁそんな余裕はありませんでした(;´д`)

そして、まもなく別の助産師さん登場。
「あら、そろそろ産まれそうねぇ」
と呟いたあと、先生のところへ。
「次のお産が詰まってるんですけど、こちらの方が先に産まれそうですね」
「じゃあ、終わったらこっちに…」
となにやらゴソゴソ会話中。
どうやら二つある分娩台が埋まってる上に、もう一人産気付いた方がいるようです。

かくして、次に待つ見知らぬ方のため、一刻も早く産まなくてはならなくなった私。
すると、ほどなくして一人、また一人と助産師さんが分娩室に入ってきました。たぶん、次のお産につく予定の助産師さんなんでしょう。みんな入ると私の股を覗きこみ、お産の進み具合をチェック。
「もうすぐだね」
「うん、もうすぐだね~」
と。

かくして、総勢5人の助産師さん+先生という豪華なメンバーが、私のお産を急かす…ならぬサポートしてくれることとなったのです。
皆で私の股を囲み、陣痛の波がくる度に
「息吸って!」
「はい、いきんで!」
「腰浮かさないで!お臍みて!」
「もう一回息すって、いきんで~」
等々、一斉に声をかけてくれるんです。今振り返れば沢山の人に見られて恥ずかしい図だったんですが、多分通常こんなに沢山のスタッフさんが対応してくれるとなんてないと思うんで、ある意味良かったのかなと思います。

そして、かなり進んだところで会陰切開。
※会陰切開は、その後も苦労したので、別に書きたいと思います。

その後何度かいきむと、
「もう出るよ~。」
と声がかかりました。それを聞いて
よし!あと一回!
と気合の入った私。残った体力振り絞って思いっきり踏ん張りました。

すると

なんということか、意識が飛んでしまったんです(;゜∀゜)
急に視界がぼやけて白っぽくなって、夢の中に入ったみたいになり、皆の声が小さくなっていきました。やがて何を言われてるのかも理解できなくなっていきました。

幸い、数秒で戻ってこれたので良かったですが、ずっと戻らなかったらどうなったのかな?と今でもブルブル((((;゜Д゜)))です。
私の母も、出産の時何度か意識が飛んだと聞いていましたが、そんなとこまで似たくはなかったな~(  ;∀;)

そんな決死のいきみが効いたのか、その次のいきみで
するんっ
と赤ちゃんは出て来てくれました。取り上げたのは、新人助産師さん。もしかしたら、彼女の取り上げ赤ちゃん第一号かもしれません。
(*´ω`*)

「はい、カンガルーケアね」
そう言って赤ちゃんはすぐに私の胸の上へ乗せられました。その時は、感無量というか、思わず涙がジワリとしてしまいました。
正直、半分以上は陣痛から解放された喜びからかもしれませんが…

しかし、それも束の間。

「ごめんねぇ、後が押してて…」
そう言われ、赤ちゃんは数秒で私の胸からサヨウナラ(  ;∀;)。あれれ、カンガルーケアって30分~2時間くらい一緒にいるんじゃないっけ??
オロオロ思っているうちに立ち会った旦那さんも外に出され、私は会陰切開の傷の縫合へ。
後が余程切迫してたようで、出産が終わると部屋の片付けで助産師さんたちが慌ただしく駆け回っていました。
しかも、
「ほんとはこの部屋で二時間くらい過ごすんだけど、縫合が終わったら隣の部屋で休んで。ごめんね~。」
と言われました。
いやぁ、出産が早いのはいいんだけど、終わってからも早いとはね~(  ;∀;)。

でも、会陰の傷の縫合は比較的時間かかっていたので、丁寧にやってくれたんだと思います。

傷を縫いながら、先生が
「いやぁ、早く産まれて良かったよ…。血圧が高かったから、長引いたらどうしようかと思ってたからね。」
と言われました。
どうやら後がつかえていなくても、私は早く産まなくてはいけなかったようです。何はともあれ、無事で良かった。意識は飛んだけど…(;´д`)。
「安静のため、今日明日は面会は控えてね」
と指示も受けました。
幸い、この後の血圧測定では120台に。

トータル40分ほどでの出産でしたから、安産な部類だと思います。私としてはきつかったですけどね…。
なんてったって体力がないですから。終わったら太ももがブルブル震えだしたし、これは何時間も台の上だったらどうなっていたことか。

傷の縫合が終わると、ストレッチャーに乗せられ、隣の部屋へ。

こうして、私の出産は、取り敢えず無事に終了したのでした。

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