私はこれまで、命にかかわる病気こそないのものの、日常生活に困るような病気をちょいちょい起こしています。その一つがメニエール病です。
始めて起こしたのは大学生の時。お風呂から上がったときに左の耳が詰まったようになっていたのです。最初はお風呂だけに、単純に耳に水が入ったとばかり思っていたのですが、いつまでたっても治らない。おまけに耳鳴りまで…。そうこうするうちにめまいもでてきて、ようやく受診しました。検査の結果、聴力も落ちていることが判明し、最初は突発性難聴と診断されました。
このメニエールと突発性難聴、原因は確定していないそうですが、共に内耳の循環障害のようで、メニエールの方には内リンパ水腫が起こるとのことです。簡単には耳の奥の部分のむくみです。耳の奥は体のバランスをとる部分でもありますから、そこがむくむことでめまいがすると。ただ、なぜむくむのかがわかってないのです。しかし、発症率は先進国が多いということで、ストレスや疲労が原因ではないかということは言われているみたいですね(;^_^A。私の抱える病気はとにかくストレス関連が多くて参ります。
2つの病気を区別する簡単な方法は再発するかしないかです。1回だけなら突発性難聴、繰り返すならメニエールといった感じです。たぶんそれ以外に見分ける方法があるのかもしれませんが、この方が簡単ですね。
私も最初は突発性難聴と診断されたのですが、社会人になって2回目を起こした時に、これはメニエール病だね、と先生から言われました。
治療はとにかく早く。私は1回目こそ内服のみで治まりましたが、2回目は1週間くらいステロイドの点滴をしました。
発症から2週間を超えてから治療を開始しても治りにくく、後遺症が残ることも多いようです。私は、初めての時はそのことを良く知りませんでしたし、すぐ治るだろうとしばらく放置したせいで、ちょうど2週間後に受診しました(´;ω;`)。そのため、今も左耳はずっと耳鳴りが続き、聴力もちょっと落ちています。耳の詰まり感も時々あります。
難聴については、右耳は良く聞こえるので、左耳で小さい音が多少聞こえないからと言って日常に支障はそれほどありません。ただ、気のせいでなければ、音は聞こえるのになんて言ってるのかがわからないことは増えたような気がします。音の有無は分かっても区別ができないってことなのかな~。聞き返すことが増えてしまって周りにちょっと申し訳ないです。私だけかと思ったんですが、メニエールの患者さんに同じような方がいらっしゃいましたので、ひょっとすると症状の一つかも…。でも先生に行っても「???」という反応をされるだけで、結局よくわからないままです。
耳鳴りは、「キーン」と高めの音と「シャー」という雑音が混じって鳴っている感じです。起きてる間はずっと聞こえています。たまーに音が一時的に変わることもありますが、大体この音です。でも、普段は耳鳴りに意識を向けず、なるべく気にしないようにしています。ようやく慣れた感じです。ただ、体調が悪く精神的に参っているときなどは耳鳴りがとても不快に感じることもあり、その時は苦痛です。メニエール以来、耳鳴りは一度も消えたことはありません。同じメニエールの患者さんの中には、治療を始めても耳鳴りだけがいつまでも治らず苦痛でたまらない、この先ずっとそれが続くと思うと生きるのがツラいと、かなり落ち込む方も多いです。そんな時は、「治らないと思うからツラいのであって、鳴ってる事を受け入れ、それを意識しないことを考える」ように伝えています。最初は納得してくれないことも多いのですが、私が耳鳴り歴10年以上だということも合わせて伝えると、かなりの方はわかって下さるようになりました。
耳の詰まる感じも時々あります。唾液を飲み込むとき、バリッと音がする感じもあります。それが地味に不快です。伝え方が下手なのか、うまく先生に伝わらないんですが、同じ症状の方は「分かるわ~」と言ってくれているので、たぶんこれも耳の詰まりから来ているのだと思います。先生からは耳が詰まるような症状がでたら受診するように言われているので、これまで何度か通いました。妊娠中、メニエールではなくても耳の詰まる感じを起こす方は多いみたいですが、この場合は出産後に治るそうです。私も妊娠中の今はしょっちゅう耳が詰まり、自分の声が頭に響いて正直不快です…(´;ω;`)。とはいえ、いずれにせよ受診したところで薬は決まってますし、今は飲まないほうがいいんだろうと思いますので、受診はしていません。出産後は治まるといいなぁ~。
私は2回目の発症以降、幸いにも10年くらい再発なしで来ています。ストレスが軽くなったからだと思います。目下の心配事は、子育てストレスでメニエールが再発しないこと、でしょうか。