睡眠時無呼吸症候群~ナステント~

睡眠時無呼吸症候群の治療については、マウスピースとCPAPという空気を送り込むマスクがありますが、最近もう一つ登場しました。

ナステント というものです。

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これ、非常にシンプルな構造をしています。早い話が片方の鼻の穴の中にストローをさして、空気の通り道を確保しようというものなのです。ストローの部分は柔らかいチューブになっています。その先には鼻に引っ掛けるための針金みたいなのがついていて、その反対側(鼻にさしこむ方)には滑りを良くするためにジェルが塗ってあります。そのため、1回使い切り仕様となっています。

サイズが色々ありまして、右の鼻に使うのか左に使うのか、チューブの長さ、硬さが選べます。右か左かは入れやすいほうを選び、長さは、口を開けたときに喉の奥にチューブがチラリと見えるくらいの長さを選びます。硬さは呼吸が止まりやすい方は硬いほうがいいんですが、当然着け心地が悪くなるので、それとの兼ね合いで選びます。

ですがこの器具、最大の難点が「慣れるまでがとても大変」だということです。私も使ってみたことがありますが、これがなかなか入れるのに苦労するんです。最初は鼻水と涙がダラダラでました(;^_^A。コツは、鼻の奥にうまく入ったら一気に入れることでしょうか。恐る恐る入れてると、ツラいだけです…。とはいえ、そもそも鼻の奥の穴に入れることが大変なんですが…。入れた後も唾液を飲み込むたびに喉にチューブの感触が感じられるため、私は使った初日はほとんど寝られませんでした。

あとは価格の問題。1箱7本入りで税込み4,500円くらいです。1本650円弱と決して経済的とは言えません。毎日使うと月30日として20,000円弱…。かなり痛い出費です。一方でCPAPは保険が効きますので、月に5,000円くらいで済みます。

こんなに書くとナステントが良くないものみたいに見えてしまうかもしれませんが、もちろんメリットがあります。

1つ目は携帯性がいいこと。CPAPは、本体とマスク、それをつなぐチューブからなりますので、場所を取ります。そのため旅行に行くときなどは荷物が増えてしまいます。特に海外旅行の時は電圧の問題や、壊れてしまわないかの心配もあって大変でした。その点ナステントは宿泊分だけ持っていけばいいので楽ちんです。

2つ目は電源が不要なこと。CPAPは機械なので電源供給が必要ですから、寝るところにコンセントは必須です。また、災害時などには使えなくなる可能性もあるのですが、ナステントは心配なし。

3つ目は動きが制限されないこと。CPAPはマスクタイプであり、チューブがついています。うつ伏せはできませんし、寝ている間にコロコロとむやみに転がることができません。さらに、うっかり引っ掛けるとマスクが取れてしまうこともあるのです。その点ナステントはじっとみないとつけてることもわからないくらいスマートです。

4つ目はメンテナンスが不要であること。CPAPは、マスクと装着するときのベルト、空気を取り込むところのフィルターのお掃除が必要ですが、使い捨てであるナステントは当然何にもする必要がなく、朝になったら抜き取って捨てるだけです。

5つ目は、病院に行かなくていいこと。ネットでも売ってますので、サイズや硬さ等がわかれば後は自分で買えてしまうことです。病院に行きたくない方には良いですね。…とはいえ、実際どのくらい呼吸が止まっているかも調べられなくなりますので、病院には本当は行った方がいいと思いますが…。

旦那さんは、旅行の時や、肩が凝ったりしてCPAPで動きが制限されるとツラいときなどにはナステントを使用しています。ただ、慣れるのにコツがいるため、最初は何日か続けて使用して慣らしていたようですし、たまに使うと使えない方もいるかと思いますので、すべての方がそうできるかどうかは不明です。

それぞれのメリット・デメリットがありますから、自分のスタイルに合わせて使いたいところですね。

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