お薬手帳の意味・役目

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お薬手帳については、もうかなり知名度が上がっており、ほとんどの方がご存知かと思います。
お薬手帳は、薬が出された日と薬の内容、日数、飲み方等が記載された手帳です。
手帳を持つ必要性を感じない方が多くいらっしゃることと思いますが、薬局の人間からするとぜひ持っていてほしいものの一つです。
処方箋と一緒に手帳をだしていただくと、こちらですぐに薬の飲み合わせを確認することができるからです。でも持ってない方が多いのが現状です・・・。
「○○さん、今何か薬を飲んでいらっしゃいますか?」
「ああ、飲んでるよ、白くて丸くてねぇ・・・。」
「いやいや、大体の薬は白くて丸いんですけど・・・(汗)」
や、
「飲んでるよ、なんていったけなぁ、○○だか○○とかっていう・・・。」
となるともうお手上げです。
それでもなんとか色や形、なんのために飲んでいるかを聞くと、特徴的な薬ならわかるのですが、そんなアバウトな確認方法ではいけませんし、毎回毎回処方元の医師に確認するのも非効率です。
それに、ちょっと違うだけでまったく違う薬、音が似ている薬もあります。
例としては
ファロム(抗生物質)とフェルム(鉄剤)
アマリール(糖尿病)とアルマール(血圧、不整脈等)←これは取り違いによる死亡事故も発生したことから、名称が変更となりましたが・・・。
などなど、薬の名前を覚えているから大丈夫!といっても、確信できない場合もあるのです。
そんな類似名称によるミスを防ぐためにも、お薬手帳は有用です。
また、ほかの病院でまったく同じ薬が出されているという例にも有効です。違う目的で同じ薬が出ることもありますから、それがないかどうか確認するためにも必要なのです。
将来的にはスマホ等で管理することなるかもしれませんが、地震等の災害時には結構アナログなほうが役に立つこともありますので、一概に紙がダメとも言い切れません。
そんなお薬手帳ですが、大体は手帳代は無料です。これはあんまり知られてなくて悲しいのですが・・・。
お金がかかるのは、手帳への記載と管理確認の費用なのです。
それも無駄だからイヤ!とおっしゃるかもしれませんが、考えをちょっと変えて見てください。
手帳は無料でくれて、それに記録をして確認する代金は7割(高齢の方では8、9割)の費用を国が保険で出してくれているのですよ!?なんだかお得な気がしませんか??
確認がすぐ取れれば薬がスムーズにお渡しでき、時短にもなりますしね。
手帳には、例えば熱が出た時などに体温を書いたり、症状を記録していただいてもかまいません。
薬剤師側にとっても、患者さん側にとってもお互い良いツールになれるはずです。ぜひ、活用を検討してほしいと思っています。
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