熱性けいれん~その1~

熱性けいれんは、38℃以上の熱を出した子供が起こすけいれんです。5,6才くらいまでの子供でみられます。私が受診した先生の中には7才までとおっしゃる先生もいました。まぁ1歳位は誤差の範囲ですかね…。

日本人は欧米より起こす割合が多いそうで、8%位とか。割と珍しくない病気です。

大体の子は生涯に一度だそうですが、少数ですが、2度、3度と繰り返す子もいます。

桃は起こした事がありません。もうすぐ5歳ですから、まぁ今後起こすことはないでしょう。

が、弟のコウは、熱性けいれんを経験したのです。

今回は、そんな熱性けいれんを起こした時の話です。

保育園児にも関わらず、コウは、生まれてこのかた38℃以上の熱を出したことが3回しかありません(1歳11ヶ月時点)。なぜ「しか」かというと、桃は同じ年齢までに13回熱を出してるからです…。いやー辛かったなぁ…その度に仕事休まなきゃいけなかったし(そっちかい)。まぁ、今元気でほとんど熱を出さなくなったから笑い話にできますけどね。

初回は、夜の7時、ジャングルジムで…(えっ!?)

その日は、熱があるのに元気よく桃と室内ジャングルジムで遊んでおりました。まぁ子供ってそんなもんですよね。

私はごはんの後の洗い物をしていました。

すると、ドン!と音がして、桃が、

こうちゃんがジャングルジムから落ちた!

と。

近くで食後うたた寝してた旦那さんに大声をかけて起こして引き上げてもらうと、

けいれんしてるぞ~!(少し寝ぼけていたので反応が緩い)

の声。

えっ!?

慌てて駆け寄ると、けいれんしてました。

両手を突っ張って上下に動かしている

頭はガクガク

目はパチパチ瞬き

口はパクパクしていて、そのうち唇が紫に(チアノーゼ)

よだれが大量にでる

呼び掛けに無反応

こんな状態でした。

腐っても(?)医療関係者のわたくし、急いで顔を横にして(吐いたもので窒息しないため)、スタイを外し、スマホでけいれんの様子を撮影。けいれんの続いた時間を測定しました。(我ながらエライ)

「救急車呼ばないと!」

と旦那さん。

でも教科書通りにしか動けないわたしは、

「5分以上続いたら救急車だよ!」

と返答。しかし、

「いいってそんな待たなくて!!(軽くキレ気味旦那)」

という声に押され

その頃にはけいれんはおさまってましたが、声をかけても全く反応しないでボーッと一点を見つめてる感じでした。

人生初の救急車要請。ドキドキ。

電話のあとは、母子手帳と保険証を準備し、急いで着替え、コウの上着をもってスタンバイしてました。

そうそう、母子手帳と保険証は用意してくださいね~。救急隊員さんにも言われると思いますけど…。

やがて到着した救急車に揺られて総合病院へ。

着いて処置の間に意識を取り戻したようで、処置室からぎゃ~(泣)と泣き声が響いてました。救急車の中でずっと意識がなかったので、泣き声に安心しました。

熱が38℃後半だったこと、動画で確認したけいれんの様子から、熱性けいれんとの判断でした。ジャングルジムで遊んでる時にけいれんを起こして落っこちたのだろう、とのことでした。一応RSウィルスとかも調べてくれたようですが、大丈夫でした。

その時ありがたかったのは、医師、看護師の方々が本当に優しかったこと。

元気でてよかったねぇ~

お母さん初めてじゃびっくりしたでしょ~

と色々私たちに声をかけてくれました。

先生からは、熱性けいれんについての説明と、明日かかりつけの先生にかかるよう指示されました。

また、問題ない熱性けいれんならば、普通、発熱後24時間以内に一回だけ。でも、24時間以内にもう一度起こすようならまた救急車呼んでくれていいとも言われました。

帰ったら夜の8時30分位だったかな。

その夜は怖くてなかなか寝られず、コウの体に触れながらうたた寝してた感じでした。

幸い二度目は起こすことはなく、翌日かかりつけの小児科へ。

動画を見せると、やはり、典型的な熱性けいれんとの診断でした。

「あの、また起こしたらどうしたら…」

と聞くと、

「大体一回だけだからねぇ~」

と前置きの上、

「僕の考えだけど、2回目はまた救急車呼んでもいいと思うけどねぇ。だって本当に熱性けいれんかどうかなんて普通分からないでしょ?」

と。

また、私が薬剤師なりたての頃は、熱性けいれんを起こした子は、37.5℃以上になったら早々に解熱剤使うように、という指示を受けて解熱剤をもらう子や、ダイアップ坐剤というけいれん止めの坐剤を予防的に使う場合もあったので、合わせて聞いてみました。

「熱を薬で下げれば起こさないということもないから、あんまり気にしなくていいよ。ダイアップ坐剤も、もう起こさない子が大体だし、使わなくていいよ。」

とのこと。医学は常に変わっていくのですね…。勉強しなくては…。

ただ、薬を結構出す先生だからなのか、

「不安なら出すよ~」

と言ってけいれん予防の坐剤を出してくれました。

その後数日かけてゆっくり解熱し、コウは無事復活となりました。

熱性けいれんは良性というか、熱性けいれんならば脳にダメージが残ることはないそうです。他のけいれんだったら違いますけど。

小さい時は、脳が未発達の為、熱が急に上がるとオーバーヒートを起こしちゃうってことなんでしょうね…。

取り敢えず一安心。

もうかかんないらしいし。

…そのはずだったんですが…

~次に続く~

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